飛耳長目ノート

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違いを生む「違い」

ひょう、あられ、みぞれ。違いは何?英語で言うと?

天気予報などでたまに出てくるひょうあられ

みぞれもありますよね。

漢字で書くと雹(ひょう)、霰(あられ)、霙(みぞれ)
どれも難しい漢字ですね。

これらはどう違うのでしょうか?
英語では何て言うのでしょう?
調べてみました!

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ひょう、あられ、みぞれ、それぞれの定義は?

ひょう、あられ、みぞれが何を指すのか?
まずは気象用語で調べてみましょう。

ひょうは氷の小粒または塊の降水。
直径は5mmから50mmの範囲。

あられは氷の小粒の降水。
直径は5mm未満。

みぞれは雨と雪が混在して降る降水。

以上となります。

こちらの定義を見てみるとひょうとあられは同じもので、
氷の粒の大きさが異なるもの。

みぞれはひょうやあられとは完全に別物だと分かりますね。

ひょう、あられ、みぞれはどのようにしてできる?

それではこれら3つはどのようにできるのでしょうか?

ひょうやあられは氷の塊な訳ですから、
寒い季節にできるかと思われがちですが、そうではありません。

ひょうやあられは積乱雲の中で水滴が氷の粒となり、
徐々に周りの水滴を集め、大きくなって塊となって発生します。

積乱雲の中は上昇気流が吹いているので、
氷の粒はなかなか落ちていかず、大きくなっていくんですね。

ひょうとあられのサイズの違いはこの上昇気流の強さによります。
ひょうは大きく発達した積乱雲があって初めてできるんですよ。

日本で降った最大のひょうは1917年に埼玉で降ったもの。
直径27.6cmあったそうですから驚きです。

ちなみにあられは雪あられと氷あられに区別されます
違いは何かというとでき方とできる時期によります。

氷あられはひょうと同じでき方ですが、
雪あられはでき方が全く違います。

雪あられは雪の周りに水滴がついたものです。
ですから、色も白色で不透明です。
雪が降る気温ですから当然0度付近の気温で発生します。

というわけでひょう氷あられ積乱雲で作られるので、
よく降る季節は初夏ということになります。

それに対してはみぞれはどうでしょうか?

みぞれは雨と雪が混在して降る降水
ですから、雪の降り始めの頃や降り終わりの頃に
雪が空気中で溶け出したもの
と言えます。

ですから、降る季節も冬の初めや春の初めです。

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ひょう、あられ、みぞれ、英語では?

最後に英語を見ておきましょう。

英語ではひょうあられは同じ単語です。
hailstoneと言います。
hailstoneは可算名詞ですが、不可算名詞や動詞だとhailです。

可算名詞としてhailstoneとある辺り、
ひょうが大きなものだってことがわかりますよね。

では、みぞれはというとsleetと言います。

こちらは不可算名詞動詞です。

まとめ

それではまとめて見ましょう。

ひょうとあられは空から降る氷の粒で、
大きさによって分けられる。

みぞれは雨と雪が混じって降るもの。

ちなみに俳句の季語では同じ現象でできる
ひょうとあられの季語が異なっていたりします。

ひょうは夏、あられは冬の季語です。

この辺も面白いところですよね!

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