飛耳長目ノート

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今日は何の日?

4月5日はヘアカットの日!なぜ?由来は?

2017/01/30

4月5日ヘアカットの日です。
ヘアカットですから、髪を切るわけですが、
なんでそれが記念日になっているのでしょうか?

よくある記念日は語呂合わせや
最初に○○した日などですが、
ヘアカットの日はどう見てもそうではなさそう。

最初に髪を切った人なんて知りませんよね。

いったいどんな日なのでしょうか?
調べてみました!

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ヘアカットの日の由来は?

ヘアカットの日の由来は何でしょうか?

調べてみると、1872年4月5日に東京府が女子の断髪禁止令を出したこと
ヘアカットの日の由来なんです。

ヘアカットのはずが、断髪禁止令
切るどころか、切るなです…。

どういうことなんでしょう?

これは1872年という年の時代背景を見ると分かります。

1872年は明治時代の初期
江戸時代から明治に変わり、すぐの頃です。

と言うことは町の人たちの髪型は…。

いわゆる時代劇に出てくる髪型ですよね。

実は、1871年(明治4年)に脱刀と散髪の許可が出たのです。
ただ、これはあまり受け入れられていなかったんですね。

やっぱりちょんまげは大事だったのでしょうか?みんな切らなかったのです。
実際に世の中からちょんまげが消えたのはそれから10年くらい後と言われています。

その中で、積極的に髪を切っていたのが、女性

でも、女性がバッサリ髪を切るのは如何なものかと議論になり、
1872年4月5日に東京府が女子の断髪禁止令が出されたわけです。

これは当然女性にとっては面白い話ではありません。
ということで女性が髪を切るという自由を重んじて
この日がヘアカットの日となったわけです。

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明治時代の女性の髪型は?

ちなみに断髪禁止令が出された後の女子の髪型はどうなったのでしょうか?

しばらくは日本の髪型が残りました。

しかし、少しずつではありますが、女性の髪型に対して、
近代的な髪型を提案する人たちが現れ、変化していきました。

その代表的なものが「日本婦人束髪会」の活動です。

日本髪は不便でしたし、手間がかかっていたので、
束髪は爆発的に広まったそうです。

このため、髪結いが失業したり、髪飾り業者も売り上げが激減したりと
色々問題もありました。

とはいえ、物事は一直線には進みません。
日本髪は日清戦争の頃から再度奨励され始めます。

いわゆるナショナリズムの高揚ですね。

今となっては髪を自由に切るというのは当たり前ですが、
昔はそうではなかったんですね。

まとめ

というわけでまとめてみましょう。

ヘアカットの日は1872年4月5日に出された
女子の断髪禁止令を記念したものです。

とはいえ、これは断髪禁止令そのものを記念するものではなく、
あくまでそれによって阻害された女性の髪を切る自由を記念したものです。

こういう記念日もあったんだなぁとちょっと感動しました。

それと同時に今の自由の多い世界を大事にしたいですよね!

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