菖蒲と書いて何と読みますか?
「あやめ」と読む人もいれば、
「しょうぶ」と読む人もいますよね。
もちろん、どちらも正しいわけですが、
実は「あやめ」と「しょうぶ」はぜんぜん違うものなんです。
「何れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」ということわざもある通り、
そこに杜若(かきつばた)も加わるので、さらに複雑です。
「あやめ」「しょうぶ」「かきつばた」。
どこが違うのでしょうか?
調べてみました!
しょうぶとあやめ・かきつばたの違いは?明らかに違う?
あやめ・しょうぶ・かきつばた、
この3つの中で明らかに違うのがあります。
それが、しょうぶです。
あやめやかきつばたがアヤメ科アヤメ属であるのに対し、
しょうぶはサトイモ科なのです。
ちなみにしょうぶの花はあやめの花とは似ても似つかないんです。
蒲(がま)の穂みたいな黄色い花とよく言われます。
似ているのは葉っぱだけ。
ただ、あやめを漢字で書くと菖蒲であることから、
このような混同が生まれたのです。
あやめとかきつばたの違いは?花菖蒲って?
それに対してあやめとかきつばたはどう違うのでしょうか?
その前に花菖蒲についても考えないといけませんね。
花菖蒲はしょうぶと紛らわしいのですが、
これもアヤメ科アヤメ属。
あやめやかきつばたと同じ種類なんです。
あやめは漢字では菖蒲の他に、文目とも書きます。
剣状の細い葉が縦に並んでいることや、
花の下部が網目模様であることが、
文目模様に見えるからこの名前となりました。
かきつばたは染料に使われ、書付花と呼ばれていたのが、
かきつばたとなまったと言われています。
最後に花菖蒲は葉が菖蒲に似ていて、
花を咲かせることから花菖蒲と言われるようになりました。
しょうぶも花があるので失礼といえば失礼ですよね。
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これらの違いはいくつかあります。
1つ目が咲く場所。
あやめは乾燥地、かきつばたは水辺などの湿地、
そして、花菖蒲は両方で栽培できます。
2つ目が背丈。
あやめが30-60cm、かきつばたは50-70cm、花菖蒲は80-100cmです。
3つ目は花の大きさです。
これは背丈と比例します。
あやめが一番小さく、小輪。
かきつばたは中輪、そして、花菖蒲は大輪の花を咲かせます。
最後に花の根本にある模様。
あやめは網目模様。
かきつばたは白の目型模様。
花菖蒲は黄色の目型模様。
最後のもの以外は決め手に欠きますね…。
花が咲けばわかる!と言うことですね!
「いずれがあやめ、かきつばた」と言う
言葉の通り、区別がつきにくいですね。
ちなみに「いずれがあやめ、かきつばた」の意味は
いずれ劣らぬ美人が2人いることですが、
最近は優劣がつけがたいほど素晴らしいものについて言いますね。
区別つかないことに加え、美しいと言うのがポイントですよ。
まとめ
あやめ、しょうぶ、かきつばたの違いは
全て花で区別ができます。
しょうぶはあやめなどとは全く違う花が咲き、
あやめ、かきつばたは花の根本にある模様で区別できますよ!