霞(かすみ)というと春の季語ですよね。
ちなみに霧(きり)は秋の季語。
霞や霧だけでなく、靄(もや)なんていうのもあります。
これらはどう違うのでしょうか?
英語ではどう言えばいいのでしょうか?
調べてみました!
霧と霞と靄、気象用語でないのはどれ?
霧と靄と霞を調べてみると、
1つは気象用語でないことがわかりました!
どれが違うと思いますか?
正解は…。
霞です!!
霞というのは文学の用語なんですね。
確かに仙人は霞を食べて生きているとか
そんな言い回しもありますしね!
それに対して、霧と靄は気象用語です。
というわけで、気象庁の定義を見てみると…。
現象としてはどちらも同じで、
大気中の水蒸気が微小な水滴がとなって浮遊し、視界が悪くなる現象です。
違いは視界の悪さの程度です。
霧:視程1km未満の状態
靄:視程1km以上10km未満の状態
ということは、霧の方が靄より濃いということになります。
もっと濃い霧のことは濃霧(のうむ)と言います。
ちなみに霞も空気中の水滴やその他の粒子によって視界が悪いという状態を指します。
ただ、気象用語ではないので、濃さの定義などは特にないんですね。
とは言え、この3つは全て微小な水滴が空中に浮遊しているわけですから、
あまり雲と区別がつきませんよね。
実際に、高い山に行くと濃い霧があるわけですが、
要するに雲の中に入っていっているわけですよね。
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霧と霞と靄を英語で言うと?
霧と霞と靄、英語で言うとなんと言うのでしょうか?
この3つに該当しそうな
英単語はfog、mist、hazeの3つです。
もちろん、この3つにも区別があり、
視界の悪さの順だとfog→mist→hazeとなるようです。
ただ、hazeはan atmospheric phenomenon where dust, smoke and other dry particles obscure the clarity of the skyとあり、
浮遊水滴によるものではないんですね。
そこで、日本の気象用語を調べてみると、
煙霧が近いのではないかと思います。
煙霧とは湿度50%未満の乾いた煙や砂ぼこりなどによって、
視程1km以上10km未満となっている状態ですから、
これが1番hazeに近いですよね。
ですので、あとは視界の悪さに従い、fogが霧、mistが靄と考えるのが、しっくりきそうですね。
まとめ
それではまとめてみましょう。
霧・靄・霞は全て同じ現象です。
大気中の水蒸気が微小な水滴がとなって浮遊し、視界が悪くなります。
ただ、霞に関しては気象用語ではないので、
それほど明確な定義がありません。
霧と靄の違いは視界の悪さの程度で、霧の方が視界が悪いです。
こんなところでしょうか!
fog、mist、hazeにしても区別は難しいようですから、
どこの国も同じように違いがわかりにくい違った言葉があるんですね!