飛耳長目ノート

節分で豆まきをしない家庭がある?その苗字は?

節分では各家庭で豆まきが行われます。
そんな中、豆まきが行われない家庭もあるとか…!

また、恒例の「鬼は外、福は内」
ちょっと口上が違う地方もあるんです!

これは、気になりますよね!
早速調べてみました!

豆まきをしなくていい苗字の人は?

豆まきをしなくてもいい苗字とはどういうことでしょうか?

「鬼は外、福は内」といって豆をまくわけですから、
鬼を追い払う必要がないということですよね。

その苗字は…、なんと渡辺さんです!

どういうことかといいますと、
話は平安時代にさかのぼります。

平安時代に大江山に酒呑童子という鬼が住み、
多くの部下の鬼を従えて、都を荒らしていました。

そんな中、源頼光が討伐隊を結成、鬼退治に行き、
見事に酒呑童子らを退治したわけです。

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その後、酒呑童子の配下の茨木童子が仇討ちで
源頼光率いる討伐隊を襲撃したのですが、
頼光の部下である渡辺綱に腕を切り落とされてしまったのです!

当然、鬼たちは渡辺綱の強さを恐れ、
渡辺綱はおろか、渡辺一門を恐れるようになったのです。

というわけで渡辺さんは今でも鬼に恐れられているので、
豆まきをしなくていいというわけです。

ちなみに読みがワタナベであっても
漢字が異なる渡部さんや渡邊さんはというと…、
こちらも大丈夫だそうですよ!

ただ、さすがに結婚して、苗字が変わったらダメなんですけどね。

もう1つの豆まきをする必要のない苗字は?

もう1つの苗字は坂田さん。

こちらはみんなご存知の金太郎の苗字ですね。

金太郎のお話では鬼退治をした
金太郎が都にからやってきた武士に仕えるという形で終わります。

その武士が先ほど出てきた源頼光なんですね。
武士に使えるようになった金太郎は
名前を坂田金時と変えます。

坂田金時も鬼退治をしたので、
鬼は坂田という姓を恐れているというわけですね。

渡辺さんも坂田さんもいいご先祖様を持ってラッキーですね!

「鬼は外」と言えない苗字はある?

それに対して、「鬼は外」と言えない苗字は何でしょうか?

それが鬼塚さんや、鬼頭さん、九鬼さんなど
苗字に「鬼」のつく家です。

当たり前の話ですが、この人たちは鬼を追い払うわけにはいきませんね。

ではどうするかというと、「鬼は外」以外のセリフを口にするんです。

例えば、兵庫県の三田の町では「福は内!鬼も内!」と言って豆まきをします。

もともとの三田の藩主は九鬼家。
ですので、九鬼家の安泰が街の繁栄にもつながると、
「福は内!鬼も内!」となったんですね。

他にも東京雑司が谷の鬼子母神でも「鬼は内、福は内!」です。
鬼子母神では鬼を祀っていますから追い出してはまずいですよね。

鬼にもいい鬼と悪い鬼がいるので、こういうことになります。

最後に昔の商家についても触れておきましょう。
商家でも「鬼は内」と言うそうなんです。

鬼は「大荷(おおに)」につながるので、
大きな荷物が内に入ることで商売繁盛を祈るんですね。

まとめ

鬼に恐れられている渡辺さんと坂田さん

鬼を追い出すわけにはいかない九鬼さんや鬼沢さん

そして、いい鬼を祀っている鬼子母神

「鬼は外」と言わない家庭や地域にも
いろいろな事情があるんですね。

そんな歴史も大事にしてほしいですよね!