高級梅としてイメージするのは何ですか?
多くの人が南高梅をイメージすると思います。
南高梅と書いて「なんこうばい」と読みます。
「なんこううめ」と読む人もいますね。
南高梅は梅の最高級品として知られていますが、
何でそんな名前なのかって知らないですよね。
どういう由来があるのでしょうか?
また、南高梅以外にも
有名な梅ってありそうなものですが、知らないですよね。
梅の銘柄は他にもあるのでしょうか?
調べてみました!
南高梅ってどんな梅?
南高梅はどんな梅なんでしょうか?
南高梅の果実の大きさは、大粒で平均25g~32gくらいです。
特徴は皮が柔らかいこと、果肉が厚いこと。
また、梅というと緑の実を想像しますが、
南高梅は完熟に近づくにつれて黄色みを増し、
日光の当たる所は、鮮やかな紅色に変わることでも知られています。
南高梅の名前の由来は?
南高梅はどうしてこのような名前になったのでしょうか?
実は、南高梅は元々は高田梅と呼ばれていました。
その由来は、高田貞楠さんという方が明治時代にこの種類を発見したことから。
上南部村(現在のみなべ町)に住む高田貞楠さんが
果実が大きく、美しい紅のかかる梅を見つけ、
それを母樹として育成していったのです。
その後、昭和25年に和歌山県南部川村(現在のみなべ町)で
梅の品種の中から最も適地適合のものを選ぼうと
「梅優良母樹選定委員会」ができました。
その中で、南部高校の竹中勝太郎先生らが
100種類以上ある梅の品種調査を行い、
高田梅が最優秀品種として選ばれました。
そこから、南部高校の「南」、高田梅の「高」を取り、
南高梅という名前ができたのです。
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他にも梅の銘柄ってあるの?
南高梅以外にも梅の銘柄はあるのでしょうか?
竹中先生たちが調査をするぐらいですから、
当然ありますよね。
有名なものとしては以下のものがあります。
白玉(しらたま)梅
養青(ようせい)梅
改良内田梅
地蔵(じぞう)梅
薬師(やくし)梅
青玉(せいぎょく)梅、又の名を古城梅(ごじろうめ)
それぞれ特色ある梅で古城梅などは梅酒や梅ジュースに使われています。
南高梅は梅の一大産地であるみなべ町では梅の7割を占めていますが、
逆に言うと、最高級品が7割なのはなぜでしょうか?
これは実は交配の都合なんだそうですよ!
同じ南高梅同士だと交配できず、実ができないのです。
どうしても他の品種の花粉が必要なんです。
しかも、梅の交配は人力ではできず、
ミツバチによる自然受粉に頼る他ないので、
全体の3割を他の品種が占めていると言うわけです。
まとめ
最後にまとめておきましょう!
南高梅は高田貞楠さんが発見した高田梅と
梅の品種調査に尽力した南部高校の名前を組み合わせてできました。
梅の品種は多数ありますが、
最高級品は南高梅です。
しかし、交配の都合上、他の品種の存在も欠かせません。
美味しい梅干しの原料である梅にも
色々なドラマがあるんですね!