8月11日の山の日の制定理由を振り返る!
8月の祝日として2016に始まった山の日。
8月11日に定められ、話題になりましたね。
今年もまた山の日が近づいてきましたが、
そろそろなぜ山の日ができたかを
忘れてしまった人も多いのではないでしょうか?
山の日の由来と制定の経緯を振り返ってみましょう!
山の日を制定しようとしたのは?
山の日の制定に尽力したのは日本山岳会をはじめとする5つの団体です。
ちなみにその5団体は日本山岳協会、日本勤労者山岳連盟、
日本山岳会、日本山岳ガイド協会、
そして、日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト(HAT-J)です。
全ての団体の加盟者を合わせると約10万人。
ものすごい人数ですね。
これらの団体が2010年に山の日制定プロジェクトを立ち上げました。
山の日を作る目的は美しい山々を守り豊かな自然に感謝し、
山のことを考えたり、山に親しむ機会を作ろうというもの。
とはいえ、2011年の東日本大震災もあり、
山の日制定は一筋縄では行きませんでした。
動きが再度活発になったきっかけが全国「山の日」制定協議会の設立です。
超党派の議員による山の日の制定運動が進み始め、
ついに山の日制定となったのです。
山の日はなぜ8月11日?
山の日と対照的な存在として海の日がありますが、
海の日には歴史的な由来があります。
海の日の由来についてはこちらを参照してください!
それに対して山の日はどのような経緯で8月11日となったのでしょうか?
実は山の日の候補はいくつかありました。
主なものは6月の第1日曜日、海の日の翌日、お盆前の8月12日などです。
特に山岳団体に当初推奨されていたのは6月の第1日曜日。
これはどんな日かご存知ですか?
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実はこの日は全国の山開きの日なんです。
確かに山の日にふさわしいですね。
でも、「日曜日に祝日というのは…」という意見や
そもそも富士山の山開きが7月1日ということなどもあり、
この案は見送られることとなってしまいます。
また、社会的影響が大きいことから、
経済団体などの反対も多かったようですね。
また、お盆前の8月12日もいいように思えます。
お盆休みとのコンビネーションもありますしね!
ですが、この日は「日本航空123便墜落事故」が起きた日。
この日を祝日にすることには反対意見が強く、
こちらも見送られることとなりました。
とはいえ、この近辺の休みには経済団体の反発も強くなく、
日にちを再検討して8月11日となったのです。
個人的には1日ずらすだけでは
あまり配慮になっていないような気もしているのですが…。
まとめ
それではまとめておきましょう!
山の日は山岳団体を中心に提唱され、
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを目的に制定されました。
山の日が8月11日になったのに強い理由はなく、
お盆などもあり、前後が休みの企業が多く、
それほど社会的影響がなかったことなどからです。
ちなみに山の日というのは様々な地方自治体でも独自に制定されています。
例えば、群馬県ではぐんま山の日が10月第1月曜に
大阪府ではおおさか「山の日」として11月第2土曜に祝われていますよ。
日本は山が多いので、山の日があるのはわかるのですが、
やっぱり根拠が弱いとありがたさもちょっと減りますね!