飛耳長目ノート

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違いを生む「違い」

薄力粉と強力粉の違いは?どんな時に使う?

2016/11/29

昔、海外にいた時、料理に凝っていて、
ピザやお菓子を手作りしていました。

そんな時に一番困ったのが、
小麦粉の種類です。

日本のレシピサイトを見ていて出てくる
薄力粉や強力粉が外国ではよくわからないんですね。

cake flourbread flourと書いてあるわけですが、
そんなこと言われてもっていう感じでした。

強力とか薄力っていうからには
strongとか入っているのを想定してましたからね(笑)。

そんな情けない思い出もありますが、
その時調べたおかげでちゃんと違いがわかるようになりました!

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薄力粉と強力粉の違いは?

薄力粉と強力粉の違いは何でしょうか?

共通点は両方とも小麦粉であること。
でも、成分が異なるのです。

小麦粉の主な成分は炭水化物、タンパク質、水分
そのうち、炭水化物が70%を占め、
次に大きな割合を占めるのが水分で15%

薄力粉と強力粉の違いはその2つではなく、タンパク質なんです。

薄力粉はタンパク質が少なく、7~9%程度。
強力粉はタンパク質が多く、11~13%程度。

要するにタンパク質を多く含んでいるのが、強力粉で、
少なく含んでいるのが、薄力粉なんですね。

flour1

タンパク質の量で何が違ってくる?

では、タンパク質が多いとどうなるのでしょうか?
また、少ないとどうなるのでしょうか?

小麦粉のタンパク質の中身は「グリアジン」「グルテニン」
これらに水を加えて練ることでできるのが「グルテン」です。

グルテンというと聞いたことがある人も多いでしょう。
小麦特有のたんぱく質ですし、
最近はグルテンフリーと記載された製品も多いです。

ひょっとしたらグルテンフリーダイエットを
やったこともある人もいるかもしれません。

グルテンフリーの食材がよくあるのは、
アメリカなどではセリアック病との関連が強いです。

セリアック病は小麦、ライ麦、小麦などに含まれる
グルテンに対する免疫反応が引き金になって起こる自己免疫疾患だからですね。

グルテンそのものはもちもちした感触を生み出す成分です。

ですから、グルテンの多い強力粉は練るともちもちしやすく、
逆にグルテンの少ない薄力粉は練ってももちもちしにくいんです。

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薄力粉や強力粉で何を作る?

最後に薄力粉と強力粉で何を作れるかを見て見ましょう。

まず、薄力粉から。

薄力粉は英語ではcake flourとあるように、
ケーキお菓子などを作るのによく使われます。
それ以外にも天ぷらの衣お好み焼きにも使います。

粒が細かく、さらさらっとしていますので、
ダマになりにくく、調理すると軽くふわふわした食感となります。

強力粉は英語ではbread flour
その名の通り、パンを作るのにも使いますし、
ピザ麺類を作るのにも使いますね。

粒が大きく、押してみると「もきゅもきゅ」とした触り心地で、
ダマになりやすく、調理するともっちりとした食感となります。

ちなみに中力粉というのもあり、
薄力粉と強力粉の間ぐらい割合でタンパク質を含んでいます。

うどんなどは中力粉を使いますね。

ちなみに中力粉がない場合は
薄力粉と強力粉を混ぜて代用もできますよ。

英語ではall purpose flourと言います。
その名の通り、幅広く使えるので便利なんですね。

flour2

まとめ

最後にまとめてみましょう。

薄力粉はタンパク質の含有量が少なく、
グルテンの働きが「薄い」小麦粉。

強力粉はタンパクの含有量が多く、
グルテンの働きが「強い」小麦粉。

好みに分けて使い分けて料理を楽しみたいものですね!

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