冬至にかぼちゃや小豆を食べるのはなぜ?
2017/01/02
かぼちゃのいとこ煮って聞いたことありますか?
かぼちゃと小豆を煮た料理で、
冬至に東北などでよく食べられるそうです。
私の実家ではかぼちゃの煮付けは食べますが、
小豆とは煮ていないので新鮮でした。
冬至にかぼちゃというのはよく聞く話なのですが、
いったいなぜ冬至にかぼちゃを食べるようになったのでしょうか?
かぼちゃを冬至に食べる理由は?
かぼちゃを冬至に食べる最大の理由は健康のためと言われています。
かぼちゃはビタミンAが豊富で風邪などの予防にはとても良いのです。
かぼちゃ自体は夏に採れるのですが
保存がきくので冬までもつというのも素晴らしいですよね。
ということで江戸時代のころから
かぼちゃは冬の栄養源の一つとして
皆さんに重宝されていたというのです。
北海道ではいとこ煮やかぼちゃの煮付けではなく、
かぼちゃを入れたお汁粉を食べるそうですよ。
甘くておいしそうですね。
ではもう一つの理由は?
それではもう一つの理由はなんでしょうか?
これは運をよくするためだと言われています。
かぼちゃと運は全く関係ないように見えますよね。
実はこれも冬至に関係しています。
冬至というのは1年の中で一番日が出ている時間が短い日のこと。
逆に言えばここから先は徐々に日が長くなっていくわけです。
日が出る時間が長くなる=明るい時間が長くなる
そこからの…
運気も上昇していく!となったようです。
そこにかぼちゃが入る理由はかぼちゃが夏野菜であることに関係が。
中国の古い考え方である陰陽説では陰=冬で、
陽=夏となります。
つまり、陰である冬に陽の夏にできた
かぼちゃを食べることで運気アップに貢献するというわけです。
なるほどなぁ〜と思いますよね。
じゃあ、小豆はなんで?
続いては小豆について。
いとこ煮では小豆をかぼちゃと煮込むのはなんででしょう?
もともとは中国で厄除けとして冬至に小豆粥を食べていたのが始まりだそう。
それが少しずつ変化し、かぼちゃと一緒に煮るようになったようです。
ちなみに韓国では今でも冬至に小豆粥を食べるそうですよ。
「いとこ煮」の由来は昔それほど甘くなかったかぼちゃを甘くするため、
かぼちゃと小豆を「追々」煮るところからきています。
「追々」が「甥々」になってそこから「いとこ」だそうです。
言葉遊びですね。
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おまけ:もう一つの意外な(?)理由
ここまでは夏野菜であるかぼちゃとその栄養、
古くからの考え方がマッチした納得しやすい理由な訳ですが、
実はもう一つ理由があるようです。
それが「冬の七種(ななくさ)」というもの。
七草というのは聞いたことがあると思いますが、
七種というのは聞いたことがない人が多いと思います。
では七種というのはどんなものでしょう?
「南京、金柑、寒天、人参、蓮根、銀杏、饂飩」の七つです。
漢字だけ見てもわからないですよね。
「なんきん、きんかん、かんてん、にんじん、れんこん、ぎんなん、うどん」です。
何が共通点でしょう?
考えてみてください。
ちなみにかぼちゃは「なんきん」です。
ヒントはまた言葉あそびです。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
そう!最後がみんな「ん」で終わるのです。
冬の七種は「ん」がつくものを食べると「運盛り」といって
「運」がつくというものから生まれたものなのです!
ここまでくるとこじつけっぽいですよね。
でも、これも冬至にかぼちゃを食べる理由の一つみたいですよ。
ちなみに京都などではかぼちゃとれんこんを煮たりするのも
この運盛りからきているようです。
冬至は「一陽来復」の日と言われています。
悪いことばかり続いたあとでも、ようやく幸運に向う日だそう。
冬至かぼちゃを食べて良い方向に向かっていけるといいですね!