飛耳長目ノート

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違いを生む「違い」

懲役と禁固の違いは?どちらが重い刑?

2016/12/21

裁判の判決などで出てくる言葉として
懲役というものがあります。

無期懲役懲役10年などなど。

それに対して禁固というのもありますよね。
禁固10年なんて言います。

これらの違いは何なのでしょうか?
調べてみました!

懲役と禁固の違いは何?

懲役と禁固の違いは何でしょうか?
それは刑務作業があるかないかです!

刑務作業というのはいわゆる強制労働
テレビの刑務所のシーンなどでも見たことがあるかもしれませんが
刑務所で様々な労働を行うことですね。

懲役の場合は刑務作業が有ります
禁固の場合は刑務作業はないのです

とはいえ、実は禁固の場合でも
刑務作業に服すことが多いそうなんですね。

理由は簡単です。

何もしないのもきついものがあるからですね。
また、刑務作業で多少ですが報酬も得られるのも1つの理由でしょう。

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懲役と禁固はどちらが重い刑?

では、懲役と禁固はどちらが重たいのでしょうか?

これは明らかに懲役となります。
刑務作業が義務とされるのですから当然でしょう。

刑法第10条には以下のことが書かれています。

「無期の禁錮と有期の懲役とでは禁錮を重い刑とし、有期の禁錮の長期が有期の懲役の長期の二倍を超えるときも、禁錮を重い刑とする。」

長さが2倍で初めて禁固の方が重い刑になるわけですね。

このように刑の重さも異なることもあり、
犯した罪によって懲役となるか禁固になるかも異なります。

昔は禁固刑は政治犯や過失犯に科されるもの、
懲役刑は破廉恥罪に科されるものでした。

ちなみに破廉恥罪とは殺人、窃盗など
道徳的に非難されるべき動機により行われる犯罪のことです。

決して破廉恥な行動に対する罪ではありません。

ただ、現在は必ずしもそうではなく、
過失犯に懲役刑が科されることもあります。

懲役や禁固よりも軽い刑としては拘留というのもあります。
拘留は軽犯罪の最高刑になり、
1日以上30日未満の間、刑事施設に拘置されます。

まとめ

それではまとめてみましょう。

懲役は刑務作業が義務である刑
禁固は刑務作業が科されない刑

日本には終身刑がありませんので、
死刑が一番重く、次が無期懲役、無期禁固と続きます。

日本の刑の重さにもいろいろな議論がありますが、
納得のできるものを考えていきたいですね。

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