重陽の節句の行事食は何?菊の節句だけでなく、◯の節句?
9月9日は重陽の節句です。
端午の節句や桃の節句と言われる上巳の節句など、
五節句には行事の食べ物があります。
もちろん、重陽の節句は五節句ですから、行事食もあります。
とはいえ、他の節句と比べると影の薄い重陽の節句です。
ちなみに重陽の節句についてはこちらを参照してください!
当然、重陽の節句の行事食をご存知ない人も多いでしょう。
というわけで調べてみました!
重陽の節句の食べ物は?
重陽の節句の行事食にはどんなものがあるのでしょうか?
時期的に秋ということもあり、
なかなか美味しそうなものばかりなんですよ!
まずは栗ご飯!
日本ではもともと秋には収穫を祝って
栗ご飯を食べていたという話もあるくらい、
この時期の定番です。
重陽の節句は別名栗の節句とも言うんですよ。
この栗ご飯を重陽の節句の時にも食べます。
次が秋なすです。
焼きなすなどもありますが、
この時期だとなす田楽もいいですね!
ちなみに「9日・19日・29日」の3回の9の日は三九日(みくんち)と呼ばれています。
その三九日に茄子を食べると中風(ちゅうぶ)を病まぬという言い伝えがあります。
中風とは発熱・発汗・咳・頭痛・肩のこり・悪寒などのことですね。
あとは菊の節句ということで菊を食べたりもします。
菊には食用のものがありますからね。
菊のおひたしや酢の物などは有名ですね。
そのほかに菊の花びらを模した光琳菊という和菓子もありますね。
これは歴史の教科書にも出てくる尾形光琳の作ったデザインを用いた和菓子です。
さらに、菊を入れたお風呂である菊湯もあるんですよ。
重陽の節句は私たちの想像する以上に菊ざんまいだったんですね。
重陽の節句の食べ物は秋の味覚揃いであると同時に
栄養が豊富で健康にいいというのも特徴ですね。
菊湯なども血行を良くし、良い香りで夏の疲れが取れると言われているんですよ。
スポンサードリンク
まとめ
最後にまとめておきましょう!
重陽の節句には秋ならではの食べ物を食べます。
栗ご飯や秋なすはもちろん、食用菊も楽しまれます。
ちなみにこれらはどれも栄養たっぷりなんですね。
昔の人はその辺のことも感覚的に理解して
長寿を願い、重陽の節句を祝っていたんでしょうね!
ちなみに長寿といえば、もう1つ重陽の節句の行事を説明しておきましょう。
重陽の節句では「後の雛(のちのひな)と言われ、
ひな祭りで飾った雛人形を虫干しを兼ねて飾るんです。
これも虫干しをすることで雛人形が痛むのを防ぎ、
長持ちさせることで、長寿につなげようとしたのです。
日本人の長寿にかける想いの深さがわかりますね!