「ご飯」と「ライス」の違いは?「ごはん」と「めし」も実は違う!
もし、定食屋さんやレストランで「ご飯」と「ライス」が
両方あったらどうします?
たいていの場合、片方しかないのですが、
実はご飯とライスは違うのです。
何が違うのでしょう?
「ご飯」と「ライス」の違いは何?
では、「ご飯」と「ライス」の違いは何でしょうか?
ご存知の通り、ライスは英語でご飯を意味するrice。
でも、このriceはご飯より意味が広いのです。
炊いたご飯はもちろん、炊いていない米、
はたまた稲まで含まれるのですね。
この辺の意味の違いは面白いところで、
日本人がご飯を大切にしているということがわかると思います。
でも、「ご飯」と「ライス」の違いはこれだけではありません。
最大の違いは炊き方、つまり、調理法にあります。
ご飯の炊き方はご存知の通りです。
水から炊いて、水がなくなった頃に炊きあがるという流れですね。
お米が水をたっぷり含んでいますので、
粘り気があるのがこの炊き方の特徴です。
それに対して、ライスの炊き方は全く異なります。
途中で水を捨てて蒸すという方法で炊くのですね。
バスマティ米やインディカ米を炊いたことのある方なら
あの炊き方だってご理解頂けるかもしれません。
こちらは粘り気がほとんどなく、どちらかというと外国人好みなんです。
もちろん、提供の仕方も異なります。
ご飯はお茶碗で、ライスは平皿で提供します。
定食屋さんなどでは「ご飯」がいいですが、
洋食屋さんなどでは「ライス」がいいなんてことになるのでしょうが、
実際のところはそこまで区別されていないようです。
個人的な好みではカレーライスは
確かに粘り気のあるご飯より多少パラパラしたほうが好きですね。
皆さんはどうですか?
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「ごはん」と「めし」の違いは?
もう一つ気になる違いについて。
「ごはん」と「めし」の違いです。
これも実は違うんです。
この違いが生まれたのは、江戸時代のころ。
朝に食べるのが「ごはん」、
昼や夜に食べるのは「めし」なのです。
違いはというと、なんと温度なんです。
このころは朝にお米を炊き、
朝食では熱い状態で食べていました。
この熱い状態の炊いたお米が「ごはん」なのです。
「ごはん」がだんだん冷めていき
お昼には冷たくなっていますが、
この状態が「めし」なんですね。
というわけで、基本的に江戸時代では
朝食は朝ごはん
昼食は昼めし
夕食は晩めし
と呼ばれていたのです。
もちろん、これは江戸のみのこと。
江戸以外の地域では白米を食べず、
玄米に雑穀を混ぜて食べていたのがほとんどでしたから…。
パン食が増えるなど、
最近はご飯を食べる量も減ってきましたが、
ここまで見てきた通り、
日本人のご飯に対するこだわりは半端じゃないです。
自分を振り返ってみても
確かにお米の炊き加減を気にしたりしますしね。
このお米文化を大切にしていきたいですね!