飛耳長目ノート

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違いを生む「違い」

あやめ、しょうぶ、かきつばたの違いは?

2017/02/13

菖蒲と書いて何と読みますか?

「あやめ」と読む人もいれば、
「しょうぶ」と読む人もいますよね。

もちろん、どちらも正しいわけですが、
実は「あやめ」と「しょうぶ」はぜんぜん違うものなんです。

「何れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」ということわざもある通り、
そこに杜若(かきつばた)も加わるので、さらに複雑です。

「あやめ」「しょうぶ」「かきつばた」。
どこが違うのでしょうか?
調べてみました!

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しょうぶとあやめ・かきつばたの違いは?明らかに違う?

あやめ・しょうぶ・かきつばた、
この3つの中で明らかに違うのがあります。

それが、しょうぶです。

あやめやかきつばたがアヤメ科アヤメ属であるのに対し、
しょうぶはサトイモ科なのです。

ちなみにしょうぶの花はあやめの花とは似ても似つかないんです。
蒲(がま)の穂みたいな黄色い花とよく言われます。

似ているのは葉っぱだけ。

ただ、あやめを漢字で書くと菖蒲であることから、
このような混同が生まれたのです。

あやめとかきつばたの違いは?花菖蒲って?

それに対してあやめとかきつばたはどう違うのでしょうか?

その前に花菖蒲についても考えないといけませんね。
花菖蒲はしょうぶと紛らわしいのですが、
これもアヤメ科アヤメ属

あやめやかきつばたと同じ種類なんです。

あやめは漢字では菖蒲の他に、文目とも書きます。
剣状の細い葉が縦に並んでいることや、
花の下部が網目模様であることが、
文目模様に見えるからこの名前となりました。

かきつばたは染料に使われ、書付花と呼ばれていたのが、
かきつばたとなまったと言われています。

最後に花菖蒲は葉が菖蒲に似ていて、
花を咲かせることから花菖蒲と言われるようになりました。
しょうぶも花があるので失礼といえば失礼ですよね。

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これらの違いはいくつかあります。

1つ目が咲く場所
あやめは乾燥地、かきつばたは水辺などの湿地、
そして、花菖蒲は両方で栽培できます。

2つ目が背丈
あやめが30-60cm、かきつばたは50-70cm、花菖蒲は80-100cmです。

3つ目は花の大きさです。
これは背丈と比例します。
あやめが一番小さく、小輪
かきつばた中輪、そして、花菖蒲大輪の花を咲かせます。

最後に花の根本にある模様
あやめは網目模様。
かきつばたは白の目型模様。
花菖蒲は黄色の目型模様。

最後のもの以外は決め手に欠きますね…。
花が咲けばわかる!と言うことですね!

「いずれがあやめ、かきつばた」と言う
言葉の通り、区別がつきにくいですね。

ちなみに「いずれがあやめ、かきつばた」の意味は
いずれ劣らぬ美人が2人いることですが、
最近は優劣がつけがたいほど素晴らしいものについて言いますね。

区別つかないことに加え、美しいと言うのがポイントですよ。

まとめ

あやめ、しょうぶ、かきつばたの違いは
全て花で区別ができます。

しょうぶはあやめなどとは全く違う花が咲き、
あやめ、かきつばたは花の根本にある模様で区別できますよ!

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