ピクニックとハイキングと遠足。違いは何?
2017/01/15
春になると外に出かけることも多くなりますよね。
学校行事でも遠足などが増えてきます。
ピクニックに行く人もいるかもしれませんね!
野外に出かけることをハイキングと言ったり、遠足と言ったり、
はたまたピクニックと言ったりしますが、どう違うのでしょうか?
調べてみました!
ハイキングとは何?
ハイキングとは何でしょうか?
ハイキングは英語でhiking。
元々は動詞のhikeからきた言葉です。
hikeの意味を英語で見ると、
walk a long way, as for pleasure or physical exerciseとなります。
「運動や楽しみのために長い距離を歩く」と言ったところでしょうか。
場所としては山野を歩くことがハイキングとして一般的です。
ハイキングが盛んになったのは最近の話です。
きっかけとなったのは19世紀の産業革命。
工業の発展に伴い、人々が運動しなくなり、
健康維持を目的として行われ、始めました。
ピクニックって何?
続いてピクニックとは何でしょうか?
英語ではpicnic。
意味は「食事を伴う小旅行・遠足」となります。
行き先としては景色のいい公園などです。
ピクニックの起源はヨーロッパの貴族の狩猟遊びにあります。
元々は使用人などを引き連れた大規模なものだったのですが、
徐々に大衆化するにつれ、簡略化され、
現在のようなものとなりました。
では、遠足は?
最後に遠足についてみてみましょう。
遠足は読んで字のごとく、日本語です。
見学などで遠くへ出かけることを指し、
特に学校での日帰り程度の旅行のことを言います。
ですから、プライベートで家族で出かける場合は遠足とは言わないわけです。
ちなみに、遠「足」と言われるぐらいですから、
当初は「歩く」ものとされていましたが、
現在は多様な移動手段を用いて行われています。
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遠足の由来には色々な説があります。
その1つが安政遠足(あんせいとおあし)。
1855年(安政2年)、安中藩主板倉勝明が藩士の鍛錬のため、
安中城門から碓氷峠の熊野権現神社まで藩士に走らせたものです。
この安政遠足に限らず、江戸時代には教育的な意味で、
遠足(とおあし)が行われていたようです。
これが、より制度化されたのが、明治時代。
東京師範学校での「行軍旅行」が遠足や修学旅行の起源と言われています。
東京師範学校は現在の筑波大学の前身の1つです。
この行軍旅行は運動会などとともに文部省に奨励されていたようです。
東京師範学校の行軍旅行が
初めて記録に出てくるのが1886年2月ですから、
遠足もそこまで古くからある行事ではないんですね。
ハイキング、ピクニック、遠足の違いは?
ハイキング、ピクニック、遠足をそれぞれ見てきました。
ここで違いについてきちんとまとめておきましょう。
目的と移動手段の点でこの3つは大きく異なります。
ハイキングの目的はそれほどはっきりせず、
健康や楽しみといったところです。
ピクニックの目的は野外での食事。
遠足の目的は教育的なもの。
ですから、その多くは見学などを伴ったものとなります。
続いて移動手段です。
ハイキングはその元の意味から明らかで、徒歩のみ。
ピクニックの移動手段は特に何でも良いとされています。
遠足についても同様で移動手段に制限はありません。
似ているかと思いきや、
案外大きな違いがあるんですね!