4月27日は哲学の日と悪妻の日!その由来は?2つに関係は?
4月27日は哲学の日です。
実はこの日は悪妻の日でもあります。
哲学というちょっぴり近寄りがたい学問の日と
悪妻というかなり近寄りがたいけれど、身近な日。
実はこの2つはとても密接な関わりがあるんです。
ある人物の言葉にこんなものがあります。
「ぜひ結婚しなさい。よい妻を持てば幸せになれる。悪い妻を持てば私のように哲学者になれる」
すごい言葉ですよね。
実は哲学の日と悪妻の日はこの人物に関係しているんです!
哲学の日の由来は?
4月27日が哲学の日と言われるのは、
どうしてでしょうか?
この日はギリシャの哲学者、ソクラテスの命日なんです。
紀元前399年4月27日にソクラテスは処刑されてしまいました。
こうなった経緯をソクラテスの名言とともに振り返ってみます。
「無知の知」
ソクラテスはアテネのアポロンの神託で
彼以上に賢い人物はいないと言われた人物。
ソクラテスの弟子が巫女にソクラテス以上の智者はいるかと聞いたことから、
こんな神託が出たわけですが、ソクラテスはそれを確かめようとします。
ソクラテスは世で賢いと言われる人たちと問答し、
彼らが自分より賢いということを示し、神託を反証しようとしたのです。
しかし、彼らはソクラテスとの問答で
自分たちが知っていると思い込んでいるということを思い知らされます。
そこで、知らないことを知っていると思い込んでいる人々よりは、
知らないことを知らないと自覚している人間の方が賢い、そうソクラテスは考えました。
これが「無知の知」なんですね。
でも、時の智者や権力者にそういったことをやったわけですから、
恨みを相当買ったのでしょう。
また、若者たちの中にはソクラテスを模倣する者も現れました。
そして、ソクラテスは「若者を堕落させた」という罪状で訴えられるのです。
そのあたりの経緯や彼への裁きについては『ソクラテスの弁明』にも描かれています。
そんな中で出てきた格言がこちら。
「悪法もまた法なり」
死刑判決を受けたソクラテスに弟子たちが脱獄を勧めた際の言葉です。
弟子に法律に従うように説いた自分が脱獄できるわけがない。
死と信念であれば、ソクラテスは信念を取ったのです。
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悪妻の日の由来は?
悪妻の日の由来はとてもシンプルです。
紀元前399年4月27日に哲学者ソクラテスが処刑されたことから
4月27日は哲学の日となりましたが、
ソクラテスは哲学者だけでなく、恐妻家としても有名だったのです。
ソクラテスの妻、クサンティッペはアテネでも有名な恐妻。
実はクサンティッペは現在でも悪妻や恐妻の代名詞的な存在なんですよ。
冒頭に掲げたように、ソクラテスには結婚についても多くの格言を残しています。
例えば、こちら。
「結婚してもしなくても、どのみち君は後悔することになる。」
ものすごい言葉ですが、
同時にどのみち後悔するなら
結婚しようかと思ってしまいます。
ソクラテスの生涯を追いかけて行くと
ソクラテスってさぞ気難しい人なんだろうと思いますが、
その反面、その結婚生活を想像するとむちゃくちゃ親しみやすいんですよね。
ものすごく興味深い人物だと思います。
まとめ
さて、最後にまとめておきましょう!
4月27日は哲学の日であり、悪妻の日。
両方ともギリシャの哲学者ソクラテスに関係しています。
4月27日に哲学者であり、
恐妻家として知られたソクラテスが、
処刑されてしまったんです。
「結婚してもしなくても、どのみち君は後悔することになる。」
うん。結婚しようかなってやっぱり思いますね。